ドラマ原作で味わう“お仕事小説”3選(経理/広報/銀行)

お仕事3選サムネ

ドラマで知った物語を、原作で“実務の細部”まで追体験する楽しみ。経理・広報・銀行という異なる現場から、働き方のモヤモヤに真正面から触れる3作をまとめました。


1|これは経費で落ちません! ― 経理は“事実を整える”仕事

Kindle Unlimited
対象(2025/10時点)

あらすじ

経理部の森若沙名子が、領収書と伝票の“ズレ”から社内の矛盾を見抜き、波風を最小限に抑えつつ問題を正す連作。数字は冷静だが、人の事情は常に入り込む。毎話の小さな不一致が解かれるたび、組織の健康度が少しずつ上がる設計。

読みどころ

  • 領収書・勘定科目・社内規程といった“地味な道具立て”で物語が回る構図
  • 「証拠→説明→合意形成」という経理的プロセスの気持ちよさ
  • 語り口の軽さと、職場あるあるの距離感

感想

経理の視線に寄り添うと、数字は冷たいどころか親切だと感じた。判断の基準を示し、関係を傷つけない落としどころを探す姿が魅力的。通勤単位で区切っても満足感が残る。

こんな人におすすめ

  • 人間関係のもやもやを“手順”でほどきたい
  • 連作でテンポよく読み進めたい
  • 仕事×ささやかな恋や生活感も欲しい

2|SURVIVAL WEDDING ― 広報は“見せ方と実態”の両輪

Kindle Unlimited
対象(2025/10時点)

あらすじ

婚約破棄の翌日に復職した編集者が、“半年以内に結婚して記事化”という無茶ぶり企画に挑む。ブランド論やマーケ戦略を踏まえた自己ブランディングと、仕事の成果が連動。恋と仕事が同じ設計図の上に描かれる長編。

読みどころ

  • ターゲット設計/コピー/メディア露出の手順が具体
  • “個人の見せ方”と“商品の見せ方”が鏡写しになる構図
  • 仕事小説としての前向きさと、恋愛パートの軽快さ

感想

ノウハウが先行しすぎず、行動の結果として小さな改善が積み上がる。広報の現場を知る人の筆致らしく、手順に嘘がない。元気がほしい日に合う。

こんな人におすすめ

  • 実務のヒントを物語として摂取したい
  • 自分の“見せ方”を整えたい
  • 恋愛と仕事の両輪で走る話が好き

3|花咲舞が黙ってない ― 銀行は“手続きの細部”がドラマを動かす

Kindle Unlimited
対象(2025/10時点)

あらすじ

銀行の不正や隠蔽に、臆せず「間違っている」と言い切る花咲舞。支店や本部のしがらみを越えて、手続きと権限のねじれを正していく。制度の細部が、人の尊厳を守る武器になる物語。

読みどころ

  • 事務手続き・稟議・監査など“地味な現場”の臨場感
  • 勇気とロジックが両立する解決
  • 読後に背筋が伸びる爽快さ

感想

言うべきことを言う姿に励まされる。仕組みの言葉で戦うから説得力がある。シリーズ既読でも単巻でも満足できるつくり。

こんな人におすすめ

  • 正義感強めで前を向きたい
  • 職場の理不尽に効く“思考の型”がほしい
  • 金融現場のディテールが好き

“モヤモヤ別”ガイド

  • 経理=数字と人情のズレ → ルールで整える快感(経理・会計寄りに刺さる)
  • 広報=見せ方と実態のズレ → 戦略で再設計(発信・企画寄りに刺さる)
  • 銀行=権限と現場のズレ → 仕組みで正す爽快(管理・現場双方に刺さる)

Kindle Unlimited と Audible の最新キャンペーンをチェックする👇

注意

  • Kindle Unlimited対象は時期により変動するため、対象表示は購入前に必ず確認して下さい。
  • 記事内リンクはアフィリエイト(Amazonアソシエイト)を含みます。

コメント