職場でつまずいた日に開く、池井戸潤

池井戸潤3ルートサムネ1

困りごと別・読む順3ルート(KU 2025/10)

はじめに

今日は何を読めば前に進めるか。
全作リストではなく、困りごと別の入口を3本用意しました。まず1冊だけ選べば十分です。


ルートA|不正と向き合う「逆転」ルート(スカッと優先)

👉理不尽を正面から処理したいとき

  1. 半沢直樹1 オレたちバブル入行組
    不正融資と回収の攻防。手順と数字で押し返す流れが明快。最初の1冊に向いています。
  2. シャイロックの子供たち
    支店ごとの事情が積み上がり、最後に全体像が揃う構成。納得感が高いです。
  3. 七つの会議
    会議室で止まっていた空気が動き、責任の所在が反転。結論までの道筋がはっきり見えます。

このルートの効能

  • 善悪が明快、読後の爽快感が高い
  • 読みやすい章立て多め → 初心者も掴みやすい
  • 3冊読み終えると「職場で起きがちな不正の類型」が見えてくる

ルートB|人間関係で読む「群像」ルート(じわっと効く)

👉感情より事実関係を丁寧に見直したいとき

  1. 花咲舞が黙ってない
    現場の理不尽に対して、手順を踏んで異議を出す物語。説教臭くならないのが強み。
  2. 株価暴落
    市場・行政・現場の都合が衝突。どの立場にも理由があり、判断の難しさが伝わります。
  3. ロスジェネの逆襲
    世代と価値観の違いを仕事の課題として扱う。対立の落としどころが実務的です。

このルートの効能

  • 勝ち負けだけで語れない“現場の葛藤”が軸
  • 登場人物の立場が変わると善悪の見え方が揺れる
  • 余韻は静かめ、語りたくなるタイプ

ルートC|情熱を取り戻す「再生」ルート(高揚感重視)

👉前向きな作業に戻したいとき

  1. 陸王
    ものづくりと資金の現実を両方描く。努力の積み上げが可視化され、読みやすい。
  2. ノーサイド・ゲーム
    組織の論理とチームの目標を同時に扱う。役割と成果のつながりが明確。
  3. 民王
    ユーモアで固定観念を外す。重くなりにくく、気分転換に向きます。

このルートの効能

  • ものづくり・チームの快感で読む
  • 仕事の“意味”をもう一度取り戻す系
  • 疲れていても読める回復ラインとして機能

まとめ

  • 入口は各ルートの1冊目から。合わなければ別ルートの1冊目に切り替えれば大丈夫。
  • 気分で選ぶ:逆転=理不尽を片付けたい日/群像=関係の温度を整えたい夜/再生=前向きに戻したい朝や週明け。

無理に網羅しない。仕事の手触りを取り戻すための3本線から、気分にあったものに手を伸ばしてみて下さい。

Kindle Unlimited対象について

池井戸潤作品は、2025/10/31まで23作品読み放題のキャンペーンのため、期間終了とともにKindle Unlimited対象外になる可能性が高いです。ご利用前にAmazonの商品ページで最新の対象状況をご確認下さい。また、読みたい作品があれば早めに読むか、ライブラリに追加しておくと安心です。

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