今月読むべきKindle Unlimited対象作品10選【2025/11 後半】

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2025/11後半KU10選サムネ

11月のKindle Unlimitedおすすめ作品の中から、読後に余韻が残る10冊を選びました。
前半の10選とあわせて、今月は“読み応えのある物語”を中心にラインナップ。
ミステリ、社会派、青春小説など、テーマはさまざまですが、どの作品も心に残る読後感を持っています。
気になるタイトルは、配信中にぜひチェックしてみてください。

目次

1.『すみれ屋敷の罪人』降田 天

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

戦前の名家「旧紫峰邸(通称:すみれ屋敷)」の敷地内から、白骨死体が発見されます。物語は、かつてその屋敷で働いていた女中や使用人たちの「証言」によって、過去の出来事を再構築していく形で進みます。温厚な主人と美しい三姉妹、彼らに忍び寄る戦争の影。二転三転する証言から、戦時下に埋もれた真実が明らかになる、「回想」形式の本格ミステリーです。

こんな人におすすめ

  1. ゴシックな雰囲気のミステリーが好きな人
  2. 登場人物の「証言」から真相を考察するのが好きな人
  3. 戦争に翻弄される人々の、切ない人間ドラマが読みたい人

一行レビュー

嘘と真実が入り混じる証言が紡ぎ出す、美しくも残酷な過去の罪。

2.『向日葵を手折る』彩坂 美月

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

父親が亡くなり、東京から山形の集落に引っ越してきた小学6年生の少女・みのり。彼女が転校した学校では、「向日葵流し」という行事のために育てていた向日葵の花が、何者かによってすべて切り落とされるという事件が起きます。閉鎖的な田舎町で起こる不穏な事件と、みのりの小学6年生から中学卒業までの4年間の心の成長を、瑞々しい筆致で描いた傑作青春ミステリーです。

こんな人におすすめ

  • 少女の心の機微を丁寧に描いた、切ない青春小説が好きな人
  • 閉鎖的な田舎町を舞台にしたミステリーが読みたい人
  • 謎解きと、主人公の成長物語の両方を楽しみたい人

一行レビュー

夏の田舎町、向日葵を折ったのは誰? 少女の4年間を描く、慟哭の青春ミステリー。

3.『さよならドビュッシー』中山 七里

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した、中山七里先生の代表作。ピアニストを目指す少女・遥は、火事で祖父と従姉妹を失い、自らも全身に大火傷を負うという絶望を経験します。彼女は天才ピアニスト・岬洋介の指導のもと、コンクールでの再起を目指し猛レッスンに励みますが、火事の真相にまつわる不吉な出来事や殺人事件が、彼女の周りで起こり続けます。

『さよならドビュッシー』は「岬洋介シリーズ」の第1作。
シリーズ全体をまとめたガイドはこちら ↓

こんな人におすすめ

  • 圧巻のクラシック音楽の演奏描写を読みたい人
  • 逆境からの再生を描く、感動的な人間ドラマが好きな人
  • どんでん返しのあるミステリーが読みたい人

一行レビュー

絶望からの再生、圧巻の音楽描写、そして衝撃の結末。音楽ミステリーの金字塔。

4.『文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編』嗣人

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

舞台は大正十年の博多。怪異大好きで美形、偏屈な人気作家・香月蓮と、彼を支える毒舌で優秀な中学生助手・瀬戸春彦の凸凹バディが活躍する、耽美なホラーミステリーです。 本作(シリーズ第2弾)では、「真夜中に死者を乗せて走る」という幽霊列車の謎を追います。二人は会いたい故人のため、幻の豪華列車に乗り込み、真相に迫ります。

シリーズ1作目もKU対象(2025/11現在)。入門ガイドはこちら↓

こんな人におすすめ

  • 大正浪漫や、あやかし・怪異事件簿が好きな人
  • 美形作家と毒舌助手といった「凸凹バディ」ものが好きな人
  • 耽美で少しダークな雰囲気のホラーミステリーが読みたい人

一行レビュー

死者を運ぶ幽霊列車の謎を追う、大正博多の耽美なあやかし事件簿。

5.『メデューサの首 微生物研究室特任教授・坂口信』内藤 了

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

大学の微生物研究室に勤務する学者・坂口信は、亡き恩師が遺したサンプルから、恐るべき殺人ウイルスを発見します。それは、インフルエンザの感染力と狂犬病の致死率を併せ持つ「ゾンビウイルス」でした。処分を決めた矢先、ウイルスの一部が何者かに奪われ、テロリストが全国民を人質に犯行声明を出します。坂口は、毒舌の女刑事・海谷と共に、ウイルステロを阻止するために奔走します。

こんな人におすすめ

  • 「理系」の知識(微生物学)を活かしたミステリーが好きな人
  • ウイルスパニックやテロ事件を描く、緊迫感のあるサスペンスが読みたい人
  • 『よろず建物因縁帳』の内藤了さんが描く、ホラー・サスペンスが好きな人

一行レビュー

「殺人ウイルス」を奪ったテロリストを追え! 科学とサスペンスが融合した理系ミステリー。

6.『誰が勇者を殺したか』駄犬

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

魔王は倒された。だが、勇者も同時に命を落とした――。魔王討伐から4年後、王国は勇者の偉業を讃えるため、文献編纂事業を立ち上げます。かつての仲間である騎士、僧侶、賢者に聞き取り調査を行いますが、彼らは全員、勇者の死の真相について言葉を濁します。「勇者を殺したのは、魔王か? それとも、仲間か?」証言の矛盾から真相に迫る、ファンタジー世界を舞台にした本格「捜査」ミステリーです。

※Audibleでは現在、最新巻の3巻まで聴けます

こんな人におすすめ

  • ファンタジー(RPG)の世界観が好きな人
  • 信頼できない語り手(証言)から真相を導くミステリーが好きな人
  • ライトノベルの枠を超えた、ロジカルな謎解きを読みたい人

一行レビュー

魔王討伐後の世界で始まる「勇者殺し」の犯人捜し、傑作ファンタジー・ミステリー。

7.『恋に至る病』斜線堂 有紀

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

「僕の恋人は、150人以上を自殺へ導いた殺人犯でした――」。日本中を震撼させた自殺教唆ゲーム『青い蝶(ブルーモルフォ)』。その主催者は、誰からも好かれる女子高生・寄河景でした。彼女の幼なじみである少年・宮嶺望の視点から、善良だったはずの彼女が、なぜ「化物」へと姿を変えたのか、その運命を狂わせた“最初の殺人”が回想されていきます。

映画と新作『病に至る恋』についてまとめた記事はこちら↓

こんな人におすすめ

  • 読む人を選ぶ、倫理観を揺さぶる衝撃的な物語が読みたい人
  • 純愛と狂気が紙一重の、歪んだ愛の物語が好きな人
  • 斜線堂有紀先生の、美しくもグロテスクな筆致に触れたい人

一行レビュー

150人を殺した少女と、彼女を愛し続けた少年。暴走する愛が辿り着く地獄。

8.『どうせ、この夏は終わる』野宮 有

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

「巨大小惑星の衝突による人類滅亡」が発表されてから二年。人々が恐怖にも疲れ、諦めと共に生きる「人類最後の夏休み」を描いた連作短編集です。夢を投げ出した少年と幼馴染。ゲーセンでゾンビを倒す少女と出会う文芸部部長。謎の転校生を尾行する女子高生…など、5組の少年少女が「どうせ終わる世界」で繰り広げる、ひと夏の青春群像劇です。

こんな人におすすめ

  • 「エモい」青春小説が好きな人
  • 「終末もの」の世界観が好きな人
  • 夏の終わりの切ない空気感や、瑞々しい群像劇が読みたい人

一行レビュー

人類最後の夏、どうせ終わる世界で、少年少女たちは恋をする。

9.『鬼の跫音』道尾 秀介

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

道尾秀介さんの真骨頂とも言える、人間の心の奥底に潜む「鬼」を描いた、6編からなるホラーミステリー短編集です。 例えば『犭(ケモノ)』刑務所で作られた椅子に彫られていた「父は死体。母は犬、」という奇妙な文章。それは、かつて起きた猟奇的な家族惨殺事件へと繋がっていきます。 また『悪意の顔』は、同級生からの酷い攻撃に怯える少年が、何でも絵の中に閉じ込められるという不思議なキャンバスを持つ女性と出会う物語です。 どの短編も、日常に潜む狂気や悪意がじわりと滲み出てくるような、一筋縄ではいかない読後感が特徴です。

こんな人におすすめ

  • ゾッとするような「イヤミス(後味の悪いミステリー)」が読みたい人
  • 人間の狂気や、日常に潜む悪意を描いた物語が好きな人
  • 叙述トリックや巧妙な仕掛けが施された短編が読みたい人

一行レビュー

日常に潜む狂気と悪意、その跫音(あしおと)が聞こえてくるような傑作短編集。

10.『たまごの旅人』近藤 史恵

Kindle Unlimited
対象(2025/11時点)

あらすじ

主人公の堀田遥は、念願かなって海外旅行の添乗員(テンダー)になったばかりの新人。アイスランド、スロベニア、パリ、北京…。初めて訪れる異国の地で、個性的なツアー参加客たちに振り回され、様々なトラブルに遭遇しながらも、ひたむきに「旅」という特別な瞬間に寄り添います。遥の成長を描く、心温まる連作短編集です。

こんな人におすすめ

  • 海外旅行の雰囲気を小説で味わいたい人
  • 主人公の成長を描く「お仕事小説」が好きな人
  • 近藤史恵さんらしい、人の心の機微を丁寧に描いた優しい物語が読みたい人

一行レビュー

新人添乗員の奮闘と成長を描く、心温まる「旅」の連作短編集。

まとめ

Kindle Unlimitedで読むべき10冊【2025/11・後半】をお届けしました。
実は、私が毎月作成している「Kindle Unlimited厳選リスト」は、今月は現時点で177作品もあります(日々更新中)。
今回ご紹介した20作品(前半・後半)は、その膨大なリストから特に印象に残った作品です。

まだまだ紹介しきれていない素晴らしい作品が、Kindle Unlimitedにはたくさん眠っています。
今後も、ブログでの特集記事や、noteでのピックアップなどを通じて、魅力的なKU対象作品を紹介していく予定です。

Kindle Unlimitedの対象作品は入れ替わりも早いため、まずは今回のリストの中に「あ、読みたかったやつだ」と思う一冊があれば、ぜひこの機会に手に取ってみてください。

あなたの読書生活の参考になれば幸いです。

※本記事掲載作は2025/11時点で読み放題対象。ただし対象は定期的に入れ替わるため、必ず商品ページの表示をご確認ください。

試し読み・試し聴き・無料体験からどうぞ

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