『准教授・高槻彰良の推察』は、怪異を収集する准教授と孤独な大学生が、都市伝説や民俗伝承の謎をほどいていく民俗学ミステリです。
怪異をただ怖がるだけでなく、「なぜそう語られたのか」までたどっていくところが、このシリーズの大きな魅力です。
この記事では、1〜12巻とEX3冊の読む順番、番外編を挟むおすすめタイミング、各巻のネタバレなしガイドをまとめています。
まず結論|読む順番はこれ
『准教授・高槻彰良の推察』は、刊行順で読めばOKです。
読む順番は次の通りです。
1 → 2 → 3 → 4 → 5 → 6 → EX → 7 → 8 → 9 → EX2 → 10 → 11 → EX3 → 12
番外編EXは本編の理解に必須ではありませんが、人物関係や研究室の空気感が好きなら、刊行順どおりに挟むとより楽しめます。
2026年4月時点で、KADOKAWA公式で確認できる小説の最新刊は12巻『破られた約束』、番外編の最新はEX3です。
Audibleで聴きたい人へ
『准教授・高槻彰良の推察』シリーズは、Audibleでも配信されています。
朗読は鳥本佳吾さん。1冊あたり8〜9時間前後の巻が多いので、家事中や移動中に少しずつ進めたい人にも向いています。
ただし、Audibleの配信状況は時期によって変わることがあります。聴く前に、シリーズ一覧ページで対象巻を確認してみてください。
こんな人におすすめ
- グロすぎない怪異ミステリを読みたい
- バディものが好き
- 民俗学や都市伝説モチーフに惹かれる
- 怪異を“怖がる”だけでなく、“なぜそう語られたか”まで楽しみたい
巻ごとのガイド(ネタバレなし)
ここからは、各巻の雰囲気と立ち位置をネタバレなしでざっくり紹介します。
1巻『民俗学かく語りき』 ★KU
大学で噂になった不可解な出来事をきっかけに、尚哉は高槻の助手として動き始める。
「怪談」として語られていた現象を、証言や状況から現実に引き戻していく流れがこのシリーズの土台。
尚哉の“耳”の由来と孤立の経験も示され、シリーズの入口としてかなり読みやすい1冊。
2巻『怪異は狭間に宿る』 ★KU
コックリさんや女優の幽霊相談など、日常と非日常の境目にある怪異を追う巻。
尚哉の耳にも異変が起こり、能力に頼り切らずに解を組み立てる高槻のやり方がよりはっきり見えてくる。
バディものとしての距離感も、一段なじんでくる印象。
3巻『呪いと祝いの語りごと』 ★KU
“言葉が現実を形づくる”ような怪異が中心で、シリーズの核にかなり近づく巻。
鬼神伝説の村や祀りの記憶など、民俗学ミステリとしての色も濃い。
祝うことと呪うことの境界が揺れる感じが、このシリーズらしい。
4巻『そして異界の扉がひらく』 ★KU
“4”にまつわる不可解な出来事や人魚騒動など、異界寄りの気配が少し強まる巻。
あわせて高槻の過去にも近づき、ただ怪異を解く話では終わらなくなってくる。
シリーズの奥行きが増す1冊。
5巻『生者は語り死者は踊る』 ★KU
尚哉自身の内面と能力の由来に、かなり踏み込む転回点。
“死者の祭”や旧小山村の真実に向き合う流れで、シリーズの感情面が一段深くなる。
ここから先を読むかどうかの分かれ目ではなく、むしろここから本格的に面白くなる。
6巻『鏡がうつす影』 ★KU
鏡にまつわる怪異を入り口に、「見えたものをどう信じるか」が試される巻。
長野での出来事のあと、高槻の記憶や心の揺れも見えはじめ、バディの関係も少し違う緊張を帯びる。
派手ではないけれど、シリーズの感情線を丁寧に進める1冊。
7巻『語りの底に眠るもの』 ★KU
異界に行く方法、沼のヌシなど、都市伝説と民俗伝承の気配が濃い巻。
尚哉と高槻の絆や約束がはっきり言葉になる場面もあり、シリーズ前半の大きな節目として読める。
ここまで来ると、怪異そのものより“誰がどう語るか”に戻ってくるのが印象的。
EX『准教授・高槻彰良の推察EX』 ★KU
本編の合間の日常や周辺人物に焦点が当たる番外編。
事件よりもキャラクターの関係性や空気感を楽しむタイプで、本編を読んでから挟むと味が出る。
重たい展開の息抜きとしてもちょうどいい。
8巻『呪いの向こう側』
年末の帰省や母校、小学校の怪異、雪山の伝承など、尚哉の“地続きの過去”と怪異が重なる巻。
高槻をめぐる不穏さも続きつつ、尚哉がこれから先をどう生きるかに視線が向いていく。
前に進もうとする気配が強い。
9巻『境界に立つもの』
尚哉が3年生になり、高槻ゼミに入って世界が広がる巻。
一方で高槻の家族や異捜の不穏さも増して、青春感と不穏さが同時に走る。
“境界”という言葉どおり、大学生活と異界、日常と怪異の揺れが目立つ。
10巻『帰る家は何処に』
夏休み、遠山の事務所でのバイト、事故物件や都市伝説などを通して、高槻の過去の因縁にさらに近づく巻。
「帰る家」という題の通り、居場所や帰属感の話としても読める。
本編の奥にあった傷が、かなり輪郭を持ってくる。
EX2『准教授・高槻彰良の推察EX2』
「メリーさんの電話」や、遠山の過去、智樹まわりの話など、推しキャラのエピソードが多い番外編。
本編を補強するというより、人物の見え方を柔らかく広げる1冊。
遠山が好きならかなり刺さる。
11巻『夏の終わりに呼ぶ声』
ゼミ合宿や青木ヶ原樹海など、大学ミステリ感と異界感が強く混ざる巻。
学生たちの関係や高槻ゼミの空気も楽しめる一方で、高槻の因縁の場所へ向かう流れもあり、シリーズ後半の広がりが見える。
EX3『准教授・高槻彰良の推察EX3』
“思い出”をテーマにした番外編で、ゼミ合宿の裏側や、高槻・渉まわりの過去も見えてくる。
本編が進んだあとに読むほど、関係性の積み重ねが効いてくるタイプ。
高槻ファミリーや周辺人物が好きならかなり美味しい。
12巻『破られた約束』
高槻家の過去と“約束”の謎にかなり踏み込む巻。
祖父の急逝、祖母との再会、料亭で見つかった呪物の調査など、本筋の核心に寄る要素が多い。
ここまで読んでいる人ほど一気に読みたくなります。
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高槻シリーズは、全巻固定で読み放題というより、一部巻がまとまって対象になる時期がある印象です。
最新の配信状況は変わるため、読む前にAmazonの商品ページでご確認ください。
まとめ
『准教授・高槻彰良の推察』は、刊行順で読めばOKの民俗学ミステリです。
まずは1巻から入り、5巻で大きく深まり、7巻で前半の節目を迎えます。EXは人物関係が好きなら途中で挟むとより楽しめます。
気になった方は、まず1巻からどうぞ。
















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