はじめに
天才医師天久鷹央と研修医小鳥遊優が、病院で起きる「説明不能」を医学×論理でほどいていくシリーズ。2025年にはアニメとTVドラマも放送され、知名度が一段と広がりました。
作中レーベルは大きく2系統。
- 〈推理カルテ〉＝病院の“不思議”や症例を診断・検証して解く本流。短編～本格寄りが多め、語りは小鳥遊視点中心。
- 〈事件カルテ〉＝犯罪や社会事象まで踏み込む事件色／サスペンス強めのライン。長編比率が高く、病院外も扱う。
読み順 ー全16作ー
公式おすすめの時系列順で進むのがいいと思います。Kindle Unlimited対象は【KU】表記のある11作です。（2025/10時点）途中飛び飛びになってしまいますが、このシリーズはどこから読んでも楽しく読めますのでご安心ください📚
0.スフィアの死天使【KU】（事件カルテ）
1.天久鷹央の推理カルテ【KU】（推理カルテ）
2.ファントムの病棟【KU】（推理カルテ）
3.密室のパラノイア【KU】（推理カルテ）
4.悲恋のシンドローム【KU】（推理カルテ）
5.幻影の手術室【KU】（事件カルテ）
6.神秘のセラピスト【KU】（事件カルテ）
7.甦る殺人者【KU】（事件カルテ）
8.火焔の凶器【KU】（事件カルテ）
9.神話の密室（推理カルテ）
10.魔弾の射手【KU】（事件カルテ）
11.久遠の檻（事件カルテ）
12.羅針盤の殺意【KU】（推理カルテ）
13.生命の略奪者（事件カルテ）
14.吸血鬼の原罪（事件カルテ）
15.絶対零度のテロル（事件カルテ）
まずはここから！3巻までのあらすじ
0. スフィアの死天使【KU】（事件カルテ／プロローグ）
病棟で“死の天使”と噂される看護師の周囲で死亡が続く。統括診断部に呼ばれた天久鷹央は、投薬・バイタル・勤務シフトを医学的に突き合わせ、数値に出にくい“越線”の痕を拾う。研修医小鳥遊優と組む“出会いの1冊”。犯人当てより、善意と職業倫理の境目を見定めることが核心。
1. 天久鷹央の推理カルテ【KU】（推理カルテ／短編集）
不可解な発症、偶発事故、“呪い”めいた連鎖……病院の「ありえない」をデータ→仮説→反証で外していく。解はいつも科学で説明可能な地点へ。小鳥遊の語りで読み口はやわらかい。シリーズの方法論が一冊で掴める入門編。
2. ファントムの病棟【KU】（推理カルテ）
夜の病棟に“幽霊”が出る。目撃位置と時刻、照明・巡回の運用、薬剤・疲労の影響を並べ替え、映像と知覚の条件を一つずつ確定。怪異ではなく見え方の組み合わせが鍵。怖さより整合が気持ちいいタイプ。
3. 密室のパラノイア【KU】（推理カルテ）
施錠管理の病室で“不可能犯罪”。出入りログ、陰圧・陽圧、スタッフ導線、機器アラームの“当たり前”の盲点を洗い直す。病院という建物そのものをトリックの器として読み替え、手順の順番を入れ替えて“密室”を解体。論理派・本格好きに刺さる。
著者メモ
知念実希人（ちねん・みきと）
現役医師のミステリ作家。2011年『誰がための刃 レゾンデートル』でデビュー。代表作に『仮面病棟』、本記事の「天久鷹央の推理カルテ」シリーズなど。医学的リアリティと読みやすいエンタメ性のバランスが持ち味。
Kindle Unlimitedについて
2025/10時点で「天久鷹央の推理カルテ」シリーズは、11冊がKindle Unlimited対象ですが、入れ替わることがあります。Amazonのページで最新の対象状況をご確認ください。
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