東野圭吾さんの代表的なミステリーシリーズのひとつ、加賀恭一郎シリーズ。
第1作『卒業』では学生だった加賀恭一郎が、その後は刑事として数々の事件に向き合っていきます。
『新参者』『麒麟の翼』『祈りの幕が下りる時』など映像化された作品も多く、東野圭吾作品の中でも長く読み継がれている人気シリーズです。
ただ、作品数が多いので、
「加賀恭一郎シリーズはどれから読めばいい?」
「刊行順と時系列順は違う?」
「Audibleの『誰かが私を殺した』もシリーズに入るの?」
と迷う人も多いはず。
この記事では、加賀恭一郎シリーズの読む順番を、書籍12作+Audibleオリジナル1作の全13作としてまとめます。
初めて読む人におすすめの入り方も紹介するので、これから加賀恭一郎シリーズを読みたい方は参考にしてみてください。
加賀恭一郎シリーズはどれから読む?
加賀恭一郎シリーズは、基本的には刊行順で読むのがおすすめです。
作品ごとに事件は独立しているため、途中から読んでも楽しめます。
ただし、加賀恭一郎自身の立場や、家族に関わる背景、周囲の人物との関係は少しずつ積み重なっていきます。
特に『赤い指』以降は、加賀自身の過去や家族に関わる要素も深まっていくため、シリーズ全体を味わうなら刊行順で読むのが自然です。
まず結論をまとめると、読む順番は以下の通りです。
| 順番 | 作品名 | 読み方 |
|---|---|---|
| 1 | 卒業 | 最初に読むべき第1作 |
| 2 | 眠りの森 | 刑事となった加賀が登場 |
| 3 | どちらかが彼女を殺した | 読者への挑戦色が強い作品 |
| 4 | 悪意 | 動機の謎に迫る人気作 |
| 5 | 私が彼を殺した | 犯人当て要素が強い本格ミステリー |
| 6 | 嘘をもうひとつだけ | 短編集で読みやすい |
| 7 | 赤い指 | 家族の闇を描く重めの作品 |
| 8 | 新参者 | 初めての人にも入りやすい代表作 |
| 9 | 麒麟の翼 | 映画化もされた日本橋編 |
| 10 | 祈りの幕が下りる時 | 加賀の背景に深く関わる重要作 |
| 11 | 希望の糸 | 松宮も関わる家族ミステリー |
| 12 | あなたが誰かを殺した | 書籍版の最新長編 |
| 13 | 誰かが私を殺した | Audibleオリジナル作品 |
紙の本だけで読みたい人は、『あなたが誰かを殺した』までの12作を追えばOKです。
Audibleも含めて最新作まで楽しみたい人は、『誰かが私を殺した』まで含めて全13作として読むとわかりやすいです。
加賀恭一郎シリーズの読む順番一覧
ここからは、加賀恭一郎シリーズを読む順番で紹介します。
1. 『卒業』
加賀恭一郎シリーズの第1作です。
この作品では、まだ刑事ではなく、大学生の加賀恭一郎が登場します。
友人たちのあいだで起きる事件を描いた青春ミステリーであり、シリーズの出発点になる作品です。
今の加賀恭一郎のイメージで読み始めると少し雰囲気が違うかもしれませんが、シリーズを最初から追いたいなら、まずはここから読むのがおすすめです。
2. 『眠りの森』
第2作『眠りの森』では、刑事となった加賀恭一郎が登場します。
バレエ団を舞台にしたミステリーで、華やかな世界の裏側にある人間関係や事件の真相に迫っていく作品です。
第1作『卒業』とは雰囲気が変わり、刑事・加賀恭一郎としての魅力が見え始める一冊です。
3. 『どちらかが彼女を殺した』
『どちらかが彼女を殺した』は、タイトル通り、容疑者がかなり絞られた状態で進むミステリーです。
この作品の大きな特徴は、読者自身が真相を考える要素が強いこと。
普通のミステリーのように、最後にすべてを丁寧に説明してもらうというより、自分で考えながら読む楽しさがあります。
本格ミステリー好きにはかなり刺さりやすい一冊です。
4. 『悪意』
『悪意』は、加賀恭一郎シリーズの中でも人気の高い作品です。
事件の犯人を追うだけではなく、なぜその事件が起きたのかという動機の部分に深く踏み込んでいきます。
「誰がやったのか」よりも、「なぜそんなことをしたのか」が強く残るタイプのミステリーです。
加賀恭一郎シリーズを読むなら外せない一冊だと思います。
5. 『私が彼を殺した』
『私が彼を殺した』も、『どちらかが彼女を殺した』と同じく、読者が真相を考えながら読むタイプの作品です。
容疑者が複数いる中で、誰が本当に犯人なのかを追っていく本格ミステリー色の強い一冊。
加賀恭一郎シリーズの中でも、推理する楽しさを味わいたい人に向いています。
6. 『嘘をもうひとつだけ』
『嘘をもうひとつだけ』は短編集です。
長編を読む時間がないときでも手に取りやすく、加賀恭一郎の捜査の雰囲気をコンパクトに味わえます。
シリーズの途中に短編集が入る形なので、刊行順で読むならこのタイミングで読んでおくのがおすすめです。
7. 『赤い指』
『赤い指』は、家族の問題に深く踏み込んだ重めのミステリーです。
単なる犯人探しではなく、家族だからこそ隠してしまうもの、見ないふりをしてきたものがじわじわと効いてきます。
加賀恭一郎シリーズの中でも、人間の弱さや家族の歪みを強く感じる作品です。
初めて読む1冊として選んでも読みやすいですが、できればここまでの流れを追ってから読むと、加賀の人物像もより掴みやすいと思います。
8. 『新参者』
『新参者』は、加賀恭一郎シリーズの代表作のひとつです。
日本橋に着任したばかりの加賀恭一郎が、町に暮らす人々の小さな嘘や事情をたどりながら事件の真相に近づいていきます。
連作短編のような読みやすさもあり、初めて加賀恭一郎シリーズを読む人にもかなり入りやすい作品です。
「シリーズ全部を読む前に、まず1冊だけ試したい」という人には、『新参者』から入るのもありだと思います。
9. 『麒麟の翼』
『麒麟の翼』は、映画化もされた人気作です。
日本橋を舞台に、被害者がなぜその場所まで歩いたのかを追っていくミステリー。
事件の真相だけでなく、家族、仕事、罪の意識などが絡み合っていく作品です。
『新参者』と同じく日本橋が印象的に描かれるので、『新参者』を読んだあとに続けて読むと流れがわかりやすいです。
10. 『祈りの幕が下りる時』
『祈りの幕が下りる時』は、加賀恭一郎シリーズの中でもかなり重要な作品です。
事件そのものだけでなく、加賀恭一郎自身の過去や家族に関わる要素が大きく描かれます。
いきなり読めないわけではありませんが、この作品はできればシリーズをある程度読んでから手に取った方がいいです。
特に『赤い指』『新参者』『麒麟の翼』あたりを読んでからの方が、加賀恭一郎という人物への理解が深まり、物語の重みも増します。
11. 『希望の糸』
『希望の糸』は、加賀恭一郎だけでなく、松宮も関わる家族ミステリーです。
ある女性の殺害事件をきっかけに、家族や血のつながり、過去の出来事が少しずつ明らかになっていきます。
加賀恭一郎シリーズではありますが、松宮の存在感も大きい作品です。
『祈りの幕が下りる時』まで読んだあとに読むと、シリーズの広がりを感じやすいと思います。
12. 『あなたが誰かを殺した』
『あなたが誰かを殺した』は、書籍として刊行されている加賀恭一郎シリーズの最新長編です。
高級別荘地で起きた連続殺人事件をめぐり、被害者家族たちが真相を知るために「検証会」を開くという設定のミステリーです。
そこで推理案内人を務めるのが、加賀恭一郎。
『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』を思わせるタイトルですが、今作はまた違った形で、加賀が事件の真相へ読者を導いていきます。
刊行順で読むなら、書籍版はこの作品が12作目です。
13. 『誰かが私を殺した』
『誰かが私を殺した』は、Audibleオリジナルの加賀恭一郎シリーズです。
紙の本として刊行されている作品ではなく、Audibleで聴く作品として配信されています。
そのため、この記事では書籍12作にAudibleオリジナル1作を加えて、全13作として紹介しています。
「加賀恭一郎シリーズを最新作まで追いたい」という人は、『あなたが誰かを殺した』のあとに『誰かが私を殺した』を聴く流れでOKです。
Audibleならではの仕掛けがある作品なので、普段は紙の本や電子書籍で読んでいる人も、シリーズの新しい楽しみ方としてチェックしてみる価値があります。
加賀恭一郎シリーズは刊行順と時系列順どっちで読むべき?
加賀恭一郎シリーズは、刊行順で読むのがおすすめです。
作中の時系列を細かく並べ替えて読むよりも、基本的には刊行順で問題ありません。
第1作『卒業』では大学生だった加賀恭一郎が、その後は刑事として事件に向き合っていきます。
作品ごとに事件は独立しているので、途中から読んでも大きく困ることはありません。
ただ、加賀自身の立場や、家族に関わる背景、周囲の人物との関係は少しずつ積み重なっていきます。
特に『赤い指』以降は、加賀恭一郎の内面や過去に関わる要素も増えていくため、シリーズ全体を楽しみたいなら刊行順がいちばん自然です。
迷ったら、以下の順番で考えるとわかりやすいです。
| 読み方 | おすすめの人 |
|---|---|
| 刊行順で読む | シリーズ全体をしっかり楽しみたい人 |
| 『新参者』から読む | まず1冊だけ試したい人 |
| 映像化作品から読む | ドラマや映画きっかけで入りたい人 |
| 『赤い指』から読む | 重めの家族ミステリーが好きな人 |
| 『あなたが誰かを殺した』から読む | 新しめの東野圭吾作品から入りたい人 |
初めて読むならどれがおすすめ?
加賀恭一郎シリーズを初めて読むなら、個人的には以下の4作がおすすめです。
迷ったら『新参者』
初めて読むなら、まずおすすめしやすいのは『新参者』です。
日本橋を舞台に、町の人たちの小さな嘘や事情をたどっていく構成が読みやすく、加賀恭一郎の魅力も伝わりやすい作品です。
いきなりシリーズを全部読む自信がない人でも、『新参者』なら入りやすいと思います。
重めの家族ミステリーなら『赤い指』
家族の問題や、人間の弱さがじわじわ効いてくる作品を読みたいなら『赤い指』がおすすめです。
明るい作品ではありませんが、事件の奥にある家族の歪みが強く残ります。
東野圭吾作品の中でも、読後にずしっとくるタイプが好きな人に向いています。
映像化作品から入るなら『麒麟の翼』
映画化作品から入りたい人には『麒麟の翼』もおすすめです。
日本橋という舞台の印象が強く、事件の謎と人間ドラマのバランスも読みやすいです。
『新参者』を読んでから『麒麟の翼』へ進むと、日本橋編の流れも掴みやすいと思います。
加賀自身の背景まで知りたいなら『祈りの幕が下りる時』
加賀恭一郎という人物の背景まで知りたいなら、『祈りの幕が下りる時』は外せません。
ただし、この作品はいきなり読むより、ある程度シリーズを読んでからの方が響きます。
『赤い指』『新参者』『麒麟の翼』あたりを読んでから手に取ると、加賀恭一郎の物語としてもかなり印象が変わるはずです。
Audible版『誰かが私を殺した』は本で読める?
『誰かが私を殺した』は、Audibleオリジナル作品です。
紙の本や電子書籍として読む作品ではなく、Audibleで聴く作品として配信されています。
そのため、紙の本だけで加賀恭一郎シリーズを読みたい人は、『あなたが誰かを殺した』までを追えばOKです。
一方で、シリーズ最新作まで楽しみたい人は、『誰かが私を殺した』も含めてチェックしておきたい作品です。
Audible作品なので、家事中や移動中に聴きやすいのも魅力。
シリーズをすでに読んできた人にとっては、音声だからこその仕掛けを楽しめる新しい一作になっています。
加賀恭一郎シリーズの映像化作品
加賀恭一郎シリーズは、映像化作品も多いシリーズです。
代表的な作品には、以下のようなものがあります。
| 作品名 | 映像化 |
|---|---|
| 眠りの森 | ドラマ化 |
| 赤い指 | ドラマ化 |
| 新参者 | ドラマ化 |
| 麒麟の翼 | 映画化 |
| 祈りの幕が下りる時 | 映画化 |
映像化作品から入るなら、『新参者』『麒麟の翼』『祈りの幕が下りる時』あたりが特に入りやすいと思います。
ただし、『祈りの幕が下りる時』は加賀恭一郎自身の背景に大きく関わる作品なので、できればシリーズを少し読んでからの方がおすすめです。
加賀恭一郎シリーズはこんな人におすすめ
加賀恭一郎シリーズは、東野圭吾作品の中でも、事件の謎だけでなく人間関係や家族の問題が深く描かれるシリーズです。
特に、こんな人におすすめです。
- 東野圭吾作品をこれから読みたい人
- 刑事ミステリーが好きな人
- 家族の秘密や人間ドラマが絡むミステリーが好きな人
- 『新参者』や『麒麟の翼』など映像化作品が気になっている人
- 長く追える人気シリーズを読みたい人
- Audibleで聴けるミステリーを探している人
加賀恭一郎は、派手な刑事というより、人の言葉や行動の違和感を静かに拾っていくタイプの人物です。
事件の裏にある感情や、隠された事情をたどっていくところに、このシリーズの面白さがあります。
まとめ:加賀恭一郎シリーズは刊行順で読むのがおすすめ
加賀恭一郎シリーズは、基本的には刊行順で読むのがおすすめです。
紙の本だけで読みたい人は、『あなたが誰かを殺した』まで。
Audibleも含めて最新作まで楽しみたい人は、『誰かが私を殺した』までチェックしてみてください。
最初から読むなら『卒業』から。
まず1冊だけ試すなら『新参者』や『赤い指』から入るのもおすすめです。
東野圭吾さんの人気シリーズをじっくり追いたい人は、ぜひ加賀恭一郎シリーズを刊行順で読んでみてください。

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