2026年5月発売予定の新刊から、気になっているミステリー系の単行本を3冊選びました。
今回は、櫛木理宇さんの『氷河期のゴミ』、西式豊さんの『処刑館殺人事件』、芦沢央さんの『あなたが正しくいられたとき』。
どれもまだ発売前・読了前の作品ですが、公式あらすじを見た時点で「これは読みたい」と思ったものばかりです。
社会の理不尽を描く重めのミステリー、館もの×作家もののクローズドサークル、価値観を揺さぶる反転ミステリー短編集。
方向性の違う3冊なので、今から読むのが楽しみです。
5月の注目新刊・文庫化作品は、Amazonストアフロントにも一覧でまとめています👇
氷河期のゴミ/櫛木理宇
発売日:2026年5月27日
出版社:講談社
著者:櫛木理宇
あらすじを読んで一気に気になったのが、櫛木理宇さんの『氷河期のゴミ』です。
物語は、大手広告代理店の就職面接で起きる毒殺事件と、電力会社での立てこもり事件から動き出します。
犯人の要求は、「おれたちに、人生を返せ」。
捜査が進むにつれて見えてくるのは、時代や社会の理不尽に人生を削られてきた人たちの半生です。
「感情わしづかみの徹夜ミステリー」と言われたら、もう気にならずにはいられません。
そこにある怒りは、きっと簡単には否定できないものなのだと思います。
許されない事件なのに、背景を知るほど犯人側に共鳴してしまいそうな怖さがあります。
櫛木理宇さんの作品は、人間の暗い部分や社会の歪みをきれいごとで終わらせない印象があります。
だからこそ、このテーマとの相性がかなり良さそう。
重そうではあるけれど、感情を揺さぶられるミステリーが読みたいときに刺さりそうな一冊です。
櫛木理宇さんの作品が気になる方は、「依存症シリーズ」の読む順番もあわせてチェックしてみてください。

処刑館殺人事件/西式豊
発売日:2026年5月21日
出版社:早川書房
著者:西式豊
西式豊さんの『処刑館殺人事件』は、タイトルの時点で気になってしまいました。
舞台は、クローズドサークルとなった館。
集められたのはミステリ作家たち。
そして、作家たちは自作に絡めたやり方で次々と殺害されていく。
これはもう、「なんだそれは!読みたい!」でしかありませんでした。
「ミステリ作家であることの罪とは」という紹介文も不穏で、ただの連続殺人では終わらなさそうな雰囲気があります。
自分が書いた物語やトリックが、現実の死に方として返ってくる。
そんな構図なら、ミステリ作家たちがこの館に集められた意味にも期待してしまいます。
ただの館ものではなく、作家ものとしての皮肉や仕掛けも楽しめそうで、かなり気になっています。
館もの、作家もの、クローズドサークル。
このあたりの言葉に弱い人は、かなり気になる一冊ではないでしょうか。
館ものやクローズドサークル系のミステリーが気になる方は、本格ミステリの有名作をまとめた記事もあわせてどうぞ。

あなたが正しくいられたとき/芦沢央
発売日:2026年5月22日
出版社:文藝春秋
著者:芦沢央
芦沢央さんの『あなたが正しくいられたとき』は、ほぼ著者買いに近い一冊です。
公式紹介では、「その正義、正しい?」という言葉が使われていて、正しいと思っていた行動が反転していくミステリー短編集のようです。
芦沢央さんの作品は、善意や正しさの裏側にある怖さを描くのが本当に上手い印象があります。
自分では正しいと思っていた。
誰かのためだと思っていた。
でも、本当にそうだったのか。
そうやって、読んでいるこちらの価値観までじわっと揺さぶってくるところが好きです。
今回も、芦沢央さんならではの後味や反転に期待して手に取りたい一冊です。
まず読みたいのはこの2冊
3冊とも気になっていますが、今の気分で特に読みたいのは『氷河期のゴミ』と『処刑館殺人事件』です。
『氷河期のゴミ』は、社会の理不尽や奪われた人生、犯人に共鳴してしまいそうな怖さに惹かれています。
あらすじを読んだ時点で、かなり感情を持っていかれそうな予感があります。
一方で『処刑館殺人事件』は、館ミステリとしてのワクワク感が強い一冊。
ミステリ作家たちが集められ、自作に絡めたやり方で命を落としていく設定だけで、かなり面白そうです。
そして『あなたが正しくいられたとき』は、芦沢央さんだから読みたい著者買い枠。
正しさや善意が反転していくような、芦沢央さんらしい心理の揺さぶりに期待しています。
発売日が早い『処刑館殺人事件』から読むことになりそうです。今から楽しみです。
読了後は、気になった作品から感想記事も書いていく予定です。
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