北山猛邦「城シリーズ」読む順番まとめ|21年ぶりの新作『石球城』殺人事件も紹介

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「城」シリーズは、デビュー作『クロック城』殺人事件からはじまり、『瑠璃城』殺人事件、『アリス・ミラー城』殺人事件、『ギロチン城』殺人事件と続く、北山猛邦さんの代表シリーズです。

そして、2026年6月24日には新作『石球城』殺人事件の発売が予定されています。講談社 文芸第三出版部の公式Xでも、発売予定日が告知されています。

この記事では、北山猛邦「城」シリーズの読む順番と、各作品のポイントをネタバレなしで紹介します。


目次

北山猛邦「城」シリーズとは?

北山猛邦さんの「城」シリーズは、特殊な“城”を舞台に、密室や不可能犯罪、大胆な物理トリックが展開されるシリーズです。

密室、不可能犯罪、物理トリック、異様な建築物。
いわゆる“館もの”に近い魅力を持ちながら、北山猛邦さんらしい大胆な仕掛けが詰め込まれています。

現実離れした舞台設定や、大掛かりな仕掛けのある本格ミステリが好きな方にはたまらないはずです。


北山猛邦「城」シリーズ読む順番

各作品は基本的に独立しているため、気になる作品から読んで大丈夫です。

北山猛邦さんが仕掛ける「物理トリック」の進化や、シリーズ全体に漂う独特の空気感の変遷を味わいたい方は、刊行順に読むのもいいかもしれません。

刊行順は、以下の順番です。

  1. 『クロック城』殺人事件|2002年
  2. 『瑠璃城』殺人事件|2002年
  3. 『アリス・ミラー城』殺人事件|2003年
  4. 『ギロチン城』殺人事件|2005年
  5. 『石球城』殺人事件|2026年6月24日発売予定
著:北山 猛邦
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『クロック城』殺人事件

シリーズの原点にして、メフィスト賞受賞の衝撃作。

舞台は、終焉を迎えつつある人類の世界。
探偵・南深騎と少女・瑠華が“クロック城”へ向かうところから物語が動き出します。

そして、大きな鐘が鳴り響いたとき、首なし遺体が次々と現れる――。

特殊な城、首なし死体、不可能犯罪。
デビュー作とは思えないほど大胆な設定で、北山猛邦作品の濃さを最初から味わえる一冊です。

シリーズを最初から読むなら、まずはこの作品から。
北山猛邦さんらしい物理トリックと、どこか終末的な世界観をあわせて味わえます。

おすすめポイント: 終末感漂う切ない世界観と、ミステリとしての豪快な仕掛けの「落差」を味わいたいならまずはこの1冊!

講談社
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『瑠璃城』殺人事件

過去と現在、時代も国も異なる事件が交錯する重厚な物語。

本作では、1989年の日本、1243年のフランス、1916年のドイツと、時代も国も異なる場所で密室殺人が繰り返されます。

図書館で胸を貫かれた女性。
城から忽然と消えた騎士たち。
バラバラに見える事件が、やがて“瑠璃城”という存在へつながっていきます。

前作『クロック城』殺人事件とはまた違い、時間と場所をまたぐ構成が印象的な一冊です。
複数の時代で起こる事件がどうつながるのか、読みながら少しずつ輪郭が見えていくタイプのミステリです。

おすすめポイント: 二つの時代がどう繋がるのか?息苦しいほどの重厚な空気感とサスペンスに浸りたい方にぴったりです。

講談社
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『アリス・ミラー城』殺人事件

「鏡」がテーマの、シリーズ屈指の傑作。

舞台は、『鏡の国のアリス』の世界を思わせる“アリス・ミラー城”。
鏡の向こうへ足を踏み入れたような、チェス盤めいた奇妙な空間に探偵たちが集められます。

そこで起こるのは、密室、人間消失、不可能犯罪。
いかにも本格ミステリらしい謎が、幻想的な城の中で次々と提示されていきます。

「探偵たちが集められる」設定が好きな人には、とくに刺さりやすい作品です。
アリスモチーフの不思議さと、容赦ない不可能犯罪の組み合わせが魅力です。

また、「読者への挑戦状」が挿入されており、本格ミステリとしての純度が非常に高い一冊。

おすすめポイント: 作者との知恵比べ!極限のロジックとパズル解きを純粋に楽しみたい方は必読です。


『ギロチン城』殺人事件

極限状態のクローズドサークル。

探偵のナコと学生の頼科が見つけた一枚の写真。
そこには、ギロチンの前で助けを求める女性の姿が写っていました。

2人は彼女を救うため、不吉な過去を持つ“ギロチン城”へ向かいます。
しかし、外界から隔絶された密室で、新たな密室殺人が連続して起こっていきます。

タイトルの時点でかなり不穏ですが、中身も容赦ありません。
ギロチン、隔絶された城、連続密室殺人という要素に惹かれる人にはたまらない一冊です。

おすすめポイント: 逃げ場のないクローズドサークルならではの心理戦と、圧倒的な絶望感を味わいたい方におすすめ。


『石球城』殺人事件|2026年6月24日発売予定

2026年6月24日発売予定の、21年ぶりとなる「城」シリーズ最新作です。

舞台は、凍てつく世界にある城塞都市・石球城。

無数の石球が散らばり、永遠に夜が明けない閉ざされた街で、少年・ルーサは“世界の果て”を目指す少年ロメリア、巫女カヮクと出会います。

しかし、灯台で待っていたのは密室の首切り死体。

巫女殺しの疑いをかけられたルーサは犯人を追いますが、やがて別の巫女も密室首切り死体として発見されます。

連続巫女殺しの犯人は誰なのか。

そして、「石球城」に隠された真実とは何なのか。

本格ミステリとしての驚きと、終末世界の物語がどう結びつくのか、発売前から期待が高まる一冊です。

おすすめポイント: 21年ぶりの新作にして、「13の密室、13のトリック」を掲げる注目作。シリーズファンはもちろん、北山猛邦さんの物理トリックを味わいたい人にも見逃せない作品です。

著:北山 猛邦
¥2,365 (2026/06/17 06:40時点 | Amazon調べ)

同じく“閉ざされた館”やクローズドサークル系の新刊が気になる方は、2026年5月発売の『処刑館殺人事件』も注目作です。

ミステリ小説家たちが連続殺人を防ごうとする構図が面白く、序盤時点のネタバレなし感想もまとめています。


「館シリーズ」が好きな人にもおすすめ

北山猛邦「城」シリーズは、“館もの”や“特殊建築ミステリ”が好きな人にかなり刺さりやすいシリーズです。

綾辻行人さんの「館シリーズ」が好きな人なら、建物そのものが謎に深く関わってくる雰囲気を楽しめるはずです。館ものミステリをもっと読みたい方は、綾辻行人「館シリーズ」読む順番まとめも参考にしてみてください。

ただし、同じタイプの王道本格を期待すると少し違います。
北山猛邦さんの「城」シリーズは、より奇想が強く、物理トリックのインパクトも大きいです。

きれいにまとまった王道本格というより、
「そんなことする?」
「そんな城あり?」
と思わされるような、かなりクセのある本格ミステリです。

そこが魅力でもあります。


北山猛邦「城」シリーズはこんな人におすすめ

  • 大掛かりな「物理トリック」に思い切り騙されたい人
  • 逃げ場のない絶望感や、閉塞感のあるダークなミステリが好きな人
  • 極限状態での心理戦や、登場人物たちの駆け引きを楽しみたい人
  • 「読者への挑戦状」など、論理的なパズル解きに燃える人
  • 現実離れした、美しくも残酷な幻想世界に没入したい人

逆に、リアリティ重視のミステリが好きな人には少し合わないかもしれません。

北山猛邦「城」シリーズは、かなり大胆です。
でも、その大胆さこそがシリーズの面白さでもあります。

ほかの本格ミステリシリーズや作家別の記事も、著者/シリーズまとめから探せます。


まとめ|北山猛邦「城」シリーズはどこから読んでもOK

北山猛邦さんの「城」シリーズは、特殊な城を舞台にした不可能犯罪や物理トリックを楽しめるシリーズです。

また、各作品は独立しているので、どの作品から読んでも楽しめます。

2026年6月24日には、21年ぶりの新作『石球城』殺人事件も発売予定。

気になる方は、お好きな作品から手に取ってみて下さい。

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