誉田哲也さんの〈ジウ〉サーガは、『ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係』から始まる警察小説シリーズです。
警察小説としての緊迫感だけでなく、「新世界秩序(NWO)」をめぐる大きな闇、歌舞伎町を舞台にした裏社会の気配、シリーズをまたいで登場する人物たちのつながりも魅力のひとつ。
2026年6月には『ジウX』が文庫化され、さらに最新長篇『ジウThe Next』の刊行も予定されています。
この記事では、誉田哲也さんの〈ジウ〉サーガをどの順番で読めばいいのか、『ジウⅠ』から『ジウX』、最新作『ジウThe Next』まで整理して紹介します。
〈ジウ〉サーガはどんなシリーズ?
〈ジウ〉サーガは、誉田哲也さんによる警察小説シリーズです。
物語は『ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係』から始まります。
都内で発生した人質籠城事件と、未解決の児童誘拐事件。その背後に見え隠れする謎の少年「ジウ」と、さらに大きな闇。
最初は警察小説として始まりながら、シリーズが進むにつれて「新世界秩序(NWO)」をめぐる大きな事件へと広がっていきます。
門倉美咲、伊崎基子、東弘樹、歌舞伎町セブンなど、作品をまたいで登場する人物も多いため、基本的には刊行順・シリーズ順に読むのがおすすめです。
〈ジウ〉サーガの読む順番
〈ジウ〉サーガは、基本的に以下の順番で読むのがおすすめです。
| 順番 | 作品名 |
|---|---|
| 1 | 新装版 ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係 |
| 2 | 新装版 ジウⅡ 警視庁特殊急襲部隊 |
| 3 | 新装版 ジウⅢ 新世界秩序 |
| 4 | 新装版 国境事変 |
| 5 | 新装版 ハング |
| 6 | 新装版 歌舞伎町セブン |
| 7 | 新装版 歌舞伎町ダムド |
| 8 | ノワール 硝子の太陽 |
| 9 | 歌舞伎町ゲノム |
| 10 | ジウX |
| 最新作 | ジウThe Next |
最初の3作『ジウⅠ』『ジウⅡ』『ジウⅢ』は、タイトル通り「ジウ」を中心にした大きな事件を描く三部作です。
その後、『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』以降で世界が広がり、歌舞伎町セブンや東弘樹など、シリーズを通して重要な人物たちの存在感が増していきます。
途中から読めないわけではありませんが、人物関係や過去の事件をしっかり追いたいなら、『ジウⅠ』から順番に読むのが一番わかりやすいです。
まず読むなら最初の3冊がおすすめ
これから〈ジウ〉サーガを読み始めるなら、まずは以下の3冊がおすすめです。
- 新装版 ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係
- 新装版 ジウⅡ 警視庁特殊急襲部隊
- 新装版 ジウⅢ 新世界秩序
この3冊で、〈ジウ〉サーガの始まりとなる大きな事件が描かれます。
門倉美咲と伊崎基子、そしてジウという存在。
シリーズ全体に関わる「新世界秩序(NWO)」の不穏さも、この三部作から強く立ち上がってきます。
一気に読むなら、まずはこの3冊をまとめて読むのがかなりよさそうです。
1. 新装版 ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係
〈ジウ〉サーガの第1作です。
都内の住宅地で発生した人質籠城事件に、警視庁捜査一課特殊犯捜査係も出動します。
事件のなかで浮かび上がってくるのは、未解決の児童誘拐事件と、謎の少年「ジウ」の存在。
門倉美咲と伊崎基子という、対照的な女性警察官が物語の中心にいるのも特徴です。
ここからすべてが始まるので、初めて〈ジウ〉サーガを読むならまずはこの一冊からがおすすめです。
2. 新装版 ジウⅡ 警視庁特殊急襲部隊
第2作では、連続児童誘拐事件の黒幕として「ジウ」の存在がより強く意識されていきます。
警察はジウを追いますが、事件の背後には「新世界秩序」というさらに巨大な闇が見え始めます。
伊崎基子の立場にも変化があり、物語は警視庁特殊犯捜査係だけでなく、特殊急襲部隊にも広がっていきます。
『ジウⅠ』を読んだら、そのまま続けて読みたい一冊です。
3. 新装版 ジウⅢ 新世界秩序
『ジウ』三部作の完結編にあたる作品です。
爆破事件、テロ、総理大臣を狙った事件など、物語のスケールは一気に大きくなります。
ここで「新世界秩序(NWO)」の存在がさらに前面に出てくるため、シリーズ全体を追ううえでも重要な一冊です。
『ジウⅠ』『ジウⅡ』で積み上げられた事件が大きく動くので、まずはこの3冊をひとまとまりとして読むのがおすすめです。
4. 新装版 国境事変
『国境事変』は、〈ジウ〉サーガ第4作です。
新宿で起きた殺人事件をきっかけに、公安、CIA、対馬をめぐる不穏な真実へと物語が広がっていきます。
『ジウ』三部作とは少し雰囲気が変わり、公安小説・国際謀略ものの色も強くなる作品です。
東弘樹も登場するため、シリーズの流れを追うならここも飛ばさず読んでおきたいところです。
5. 新装版 ハング
『ハング』は、〈ジウ〉サーガ第5作です。
警視庁特捜一係の刑事たちが、宝飾店オーナー殺人事件の継続捜査を担当するところから物語が動き出します。
自供によって容疑者は逮捕されますが、その直後に班員全員へ異動辞令が下され、公判では警察の自白強要があったと証言されることに。
警察組織の闇や、真実を歪ませる大きな力が描かれる一冊です。
歌舞伎町セブンのジロウの過去にも関わる作品なので、後半のシリーズへ進む前に読んでおきたい作品です。
6. 新装版 歌舞伎町セブン
『歌舞伎町セブン』は、〈ジウ〉サーガ第6作です。
舞台は歌舞伎町。
町会長の死体が発見され、警察は病死と判断しますが、その後も失踪者が続いていきます。
やがて街には、伝説の暗殺者集団「歌舞伎町セブン」の名が広がり始めます。
ここから〈ジウ〉サーガは、警察小説に加えて、歌舞伎町を舞台にした裏社会ものとしての色も濃くなっていきます。
シリーズ後半を読むうえで重要な一冊です。
7. 新装版 歌舞伎町ダムド
『歌舞伎町ダムド』は、〈ジウ〉サーガ第7作です。
かつて日本中を震撼させた「歌舞伎町封鎖事件」。
その事件を首謀した犯罪者〈ジウ〉に自らを重ねる怪物「ダムド」が登場します。
標的となるのは、新宿署の東弘樹警部補。
さらに、東を人知れず護衛する歌舞伎町セブンも動き出します。
『歌舞伎町セブン』からの流れが強いので、できれば第6作のあとに続けて読みたい作品です。
8. ノワール 硝子の太陽
『ノワール 硝子の太陽』は、〈ジウ〉サーガ第8作です。
歌舞伎町セブンや東弘樹が関わる物語として、シリーズ後半の流れに位置づけられる作品です。
「硝子の太陽」には『ノワール』と『ルージュ』がありますが、〈ジウ〉サーガとして読むなら『ノワール』を押さえておきたいところ。
誉田哲也さんの警察小説世界は、作品をまたいで人物や事件がつながることがあるため、シリーズを追うほど面白さが増していきます。
9. 歌舞伎町ゲノム
『歌舞伎町ゲノム』は、〈ジウ〉サーガ第9作です。
歌舞伎町セブンを中心に、街の裏側で起きる事件が描かれます。
〈ジウ〉サーガ後半を読むなら、『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』とあわせて押さえておきたい作品です。
『ジウX』へ進む前に読んでおくと、歌舞伎町セブン周辺の流れがつかみやすくなります。
10. ジウX
『ジウX』は、〈ジウ〉サーガ第10作です。
生きながらにして臓器を摘出された死体が発見され、東弘樹警部補らが捜査にあたります。
一方、陣内陽一の店「エポ」には奇妙な客が集団で訪れ、緊張感のある空気のなかで「新世界秩序」について語り始める人物が現れます。
各所で続く不気味な事件。
そして、歌舞伎町セブンにもかつてない危機が迫ります。
2026年6月22日には文庫版の刊行も予定されているため、最新作『ジウThe Next』の前に読んでおきたい一冊です。
最新作『ジウThe Next』
『ジウThe Next』は、〈ジウ〉サーガの最新長篇です。
一見無関係に見える複数の事件の裏で「新世界秩序(NWO)」が暗躍しているのではないかと疑う東警部補の姿が描かれます。
さらに、門倉美咲、伊崎基子、陣内陽一、歌舞伎町セブンなど、シリーズを追ってきた読者ほど気になる名前も並びます。
Amazonの商品情報では、〈ジウ〉サーガ史上かつてないスケールで描かれる最新長篇と紹介されています。
シリーズの流れを考えると、『ジウThe Next』からいきなり読むより、『ジウⅠ』から順番に追っておいた方が楽しみやすそうです。
※『ジウThe Next』の発売日やあらすじは、Amazonの商品情報をもとにしています。出版社公式ページで単行本情報が確認でき次第、追記予定です。
他の誉田哲也作品とのつながりはある?
〈ジウ〉サーガは、誉田哲也さんのほかの警察小説とゆるやかにつながっています。
中央公論新社の〈ジウ〉サーガ特設ページでは、和田徹が「姫川玲子」シリーズをはじめ、誉田哲也さんの警察小説世界に共通して登場する人物として紹介されています。
また、『ノワール 硝子の太陽』は〈ジウ〉サーガ第8作として位置づけられている作品です。
一方で、『ルージュ 硝子の太陽』は「姫川玲子」シリーズ側の作品として紹介されています。
とはいえ、〈ジウ〉サーガを読むために、最初から姫川玲子シリーズまで読む必要はありません。
まずは『ジウⅠ』から順番に読み、余裕があれば姫川玲子シリーズにも広げていく、くらいで大丈夫です。
まとめ|〈ジウ〉サーガは『ジウⅠ』から読むのがおすすめ
誉田哲也さんの〈ジウ〉サーガは、『ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係』から始まり、『ジウX』、そして最新長篇『ジウThe Next』へと続く警察小説シリーズです。
読む順番は、基本的に刊行順・シリーズ順で問題ありません。
まずは『ジウⅠ』『ジウⅡ』『ジウⅢ』の三部作を読み、その後に『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』以降へ進むと、シリーズの流れがつかみやすいです。
2026年には『ジウX』の文庫版、さらに『ジウThe Next』の刊行も予定されています。
最新作が気になっている人も、今から『ジウⅠ』から読み始めるにはかなりいいタイミングです。

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