映画化で注目された呉勝浩さんの小説『爆弾』。
「映画を観る前に原作を読んだ方がいい?」「続編はある?」「どの順番で読めばいい?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
『爆弾』は、取調室での会話劇と、東京中で進む爆弾捜索が同時に走るノンストップ・ミステリです。
この記事では、原作小説『爆弾』のあらすじ、続編『法廷占拠 爆弾2』との読む順番、映画を見る前後どちらで読むのがおすすめかを、ネタバレなしで紹介します。
映画『爆弾』の原作は呉勝浩の同名小説
映画『爆弾』の原作は、呉勝浩さんによる小説『爆弾』です。
原作小説は、警察に連行された男・スズキタゴサクの一言から始まります。
ただの酔っ払いに見えた男が、取調べ中に「十時に秋葉原で爆発がある」と告げる。
そして、その言葉どおりに爆発が起きてしまう。
ここから物語は、取調室でスズキタゴサクと対峙する刑事たちの心理戦と、東京各地で爆弾を探す捜査の緊迫感が交互に重なっていきます。
映画版は、山田裕貴さん、伊藤沙莉さん、染谷将太さん、佐藤二朗さんらが出演。
原作の持つ不穏さと緊張感を、映像でどう見せるのかも注目ポイントです。
映画『爆弾』はNetflixでも配信されています。
映画で気になった方は、原作小説『爆弾』を読んでから続編『法廷占拠 爆弾2』へ進むと、スズキタゴサクという人物の不気味さや、事件後の展開までより深く楽しめます。
※配信状況は変更される場合があります。視聴前にNetflix公式ページで最新情報を確認してください。
『爆弾』のあらすじ【ネタバレなし】
物語の始まりは、酔って暴れた中年男が警察に連行されるところから。
男は自分を「スズキタゴサク」と名乗り、取調室でこう告げます。
「十時に秋葉原で爆発がある」
最初はただの妄言だと思われていたその言葉は、現実になります。
秋葉原の廃ビルで爆発が起き、スズキはさらに「ここから三度、爆発が起きる」と予告します。
爆弾はどこにあるのか。
スズキタゴサクはなぜ爆発を知っているのか。
そもそも、この男は本当に爆弾犯なのか。
警察は限られた時間の中で、スズキの言葉や仕草からヒントを拾い、次の爆発を止めようとします。
『爆弾』の面白さは、派手な事件そのものだけではありません。
取調室の中で交わされる会話、スズキの曖昧な言葉、じわじわ広がる悪意が、読んでいる側の感情まで揺さぶってきます。
『爆弾』シリーズの読む順番
『爆弾』には続編があります。
読む順番は、刊行順でOKです。
- 『爆弾』
- 『法廷占拠 爆弾2』
最初に読むべきなのは、必ず『爆弾』です。
続編『法廷占拠 爆弾2』は、前作の事件から一年後が舞台。
スズキタゴサクの裁判中に、新たな事件が起こる物語です。
前作の事件や人物を知っていた方が、続編の緊張感や不穏さをより深く味わえます。
「映画で『爆弾』を知った」という方も、まずは原作『爆弾』から読むのがおすすめです。
続編『法廷占拠 爆弾2』では何が描かれる?
続編『法廷占拠 爆弾2』の舞台は、前作の連続爆破事件から一年後。
スズキタゴサクの裁判が行われている最中、法廷で新たな事件が発生します。
今度の舞台は、東京地方裁判所の法廷。
爆弾事件とは違う形で、人質を巻き込んだ緊迫した状況が描かれます。
前作『爆弾』が「取調室」と「東京各地の爆弾捜索」を同時に走らせる物語だとすれば、続編は「法廷」という閉じられた場所で、また別の形の極限状態が展開されていく作品です。
『爆弾』を読んで、スズキタゴサクという人物の気持ち悪さや、会話劇の緊張感に惹かれた方なら、続編もかなり気になるはずです。
映画を見る前に読む?見た後に読む?
迷うなら、私は原作を先に読むのがおすすめです。
『爆弾』は、スズキタゴサクの言葉や態度に「何を感じるか」がかなり大きい作品です。
先に原作を読むと、取調室の空気、刑事たちの焦り、東京に広がる不安をじっくり味わえます。
一方で、映画を先に観てから原作を読むのもありです。
映像で事件の大枠を知ってから読むと、原作では会話の細かさや心理描写に注目しやすくなります。
おすすめはこんな感じです。
- 原作の緊張感をじっくり味わいたい → 原作を先に読む
- 映画の勢いを楽しみたい → 映画を先に観る
- スズキタゴサクという人物を深く味わいたい → 原作も読む
どちらから入っても楽しめますが、ミステリとしての圧と不穏さをしっかり浴びたいなら、原作小説は読んでおきたい一冊です。
原作小説『爆弾』の読みどころ
取調室の会話劇がとにかく強い
『爆弾』の中心にあるのは、取調室での心理戦です。
スズキタゴサクは、はっきり答えているようで、肝心なことは言わない。
ふざけているようで、すべて計算しているようにも見える。
刑事たちは彼の言葉から次の爆発のヒントを探ろうとしますが、読んでいるこちらも一緒に振り回されます。
会話だけでここまで不穏にできるのか、と思わされる作品です。
東京中に広がる緊張感
取調室の中だけでなく、東京各地では爆弾捜索が進みます。
次はどこで爆発するのか。
誰が巻き込まれるのか。
警察は間に合うのか。
閉じた取調室と、広い東京。
この対比があるから、物語に強いスピード感が生まれています。
スズキタゴサクの存在感が強烈
『爆弾』を読んだあと、いちばん印象に残るのはスズキタゴサクかもしれません。
ただの不気味な犯人、というだけではありません。
読者の中にある嫌な感情や、社会の中にある悪意を、じわじわ突いてくる人物です。
だからこそ、読んでいて気持ち悪い。
でも、目が離せない。
この嫌な吸引力が、『爆弾』の大きな魅力です。
善悪が単純に割り切れない
『爆弾』は、事件を止めるミステリでありながら、「正しさ」や「悪意」についても考えさせられる作品です。
誰が悪いのか。
何を守るべきなのか。
人はどこまで無関心でいられるのか。
エンタメとして一気読みできるのに、読み終わったあとにざらっとした感触が残ります。
『爆弾』が刺さる人・少し重いかもしれない人
『爆弾』が刺さるのは、こういう人です。
- 緊張感のあるミステリが好き
- 犯人との心理戦が好き
- 警察小説やサスペンスが好き
- 映画化された原作小説を読みたい
- 一気読みできる重めの作品を探している
- クセの強い犯人・怪物的な人物に惹かれる
逆に、明るく爽快なミステリを読みたい気分のときは少し重いかもしれません。
不穏さ、悪意、社会への嫌な視線がかなり強い作品なので、読後感は軽くありません。
ただ、その重さも含めて強く印象に残る一冊です。
『爆弾』を読むなら文庫・Kindle・Audibleを確認
『爆弾』は文庫版・電子書籍版などで読むことができます。
映画化をきっかけに読むなら、まずは原作『爆弾』から。
続きが気になったら『法廷占拠 爆弾2』へ進むのがおすすめです。
Kindle UnlimitedやAudibleの対象状況は時期によって変わることがあります。
読む前に、Amazonの商品ページで最新の対象状況を確認してみてください。
あわせて読みたい映像化ミステリ
映画化・ドラマ化された小説が好きな方には、こちらの記事もおすすめです。



『爆弾』のように、映像化をきっかけに原作へ入りたくなる作品はたくさんあります。
気になる作品があれば、映画やドラマとあわせて原作小説も楽しんでみてください。
まとめ|『爆弾』は映画化をきっかけに原作も読みたい一冊
呉勝浩さんの『爆弾』は、取調室での心理戦と、東京中で進む爆弾捜索が同時に走るミステリです。
映画化で気になった方は、まず原作小説から読んでみるのがおすすめ。
続編『法廷占拠 爆弾2』もあるので、読む順番は『爆弾』→『法廷占拠 爆弾2』で進めればOKです。
スズキタゴサクという強烈な人物、じわじわ迫る悪意、止まらない緊張感。
軽い読後感ではありませんが、読み始めたら一気に引き込まれる作品です。
映画を観る前でも、観た後でも、原作小説『爆弾』は読んでおく価値があります。

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