呉勝浩さんの『爆弾』は、取調室での心理戦と爆弾捜索が同時に進むノンストップ・ミステリです。
続編として『法廷占拠 爆弾2』も刊行されており、読む順番に迷う方もいるかもしれません。
結論から言うと、読む順番は刊行順でOKです。
この記事では、『爆弾』シリーズの読む順番、各作品のあらすじと見どころ、映画化情報をネタバレなしで紹介します。
『爆弾』のあらすじ【ネタバレなし】
物語の始まりは、酔って暴れた中年男が警察に連行されるところから。
男は自分を「スズキタゴサク」と名乗り、取調室でこう告げます。
「十時に秋葉原で爆発がある」
最初はただの妄言だと思われていたその言葉は、現実になります。
秋葉原の廃ビルで爆発が起き、スズキはさらに「ここから三度、爆発が起きる」と予告します。
爆弾はどこにあるのか。
スズキタゴサクはなぜ爆発を知っているのか。
そもそも、この男は本当に爆弾犯なのか。
警察は限られた時間の中で、スズキの言葉や仕草からヒントを拾い、次の爆発を止めようとします。
『爆弾』の面白さは、派手な事件そのものだけではありません。
取調室の中で交わされる会話、スズキの曖昧な言葉、じわじわ広がる悪意が、読んでいる側の感情まで揺さぶってきます。
『爆弾』シリーズの読む順番
『爆弾』には続編があります。
読む順番は、刊行順でOKです。
- 『爆弾』
- 『法廷占拠 爆弾2』
最初に読むべきなのは、必ず『爆弾』です。
続編『法廷占拠 爆弾2』は、前作の事件から一年後が舞台。
スズキタゴサクの裁判中に、新たな事件が起こる物語です。
前作の事件や人物を知っていた方が、続編の緊張感や不穏さをより深く味わえます。
「映画で『爆弾』を知った」という方も、まずは原作『爆弾』から読むのがおすすめです。
続編『法廷占拠 爆弾2』では何が描かれる?
続編『法廷占拠 爆弾2』の舞台は、前作の連続爆破事件から一年後。
スズキタゴサクの裁判が行われている最中、法廷で新たな事件が発生します。
今度の舞台は、東京地方裁判所の法廷。
爆弾事件とは違う形で、人質を巻き込んだ緊迫した状況が描かれます。
前作『爆弾』が「取調室」と「東京各地の爆弾捜索」を同時に走らせる物語だとすれば、続編は「法廷」という閉じられた場所で、また別の形の極限状態が展開されていく作品です。
『爆弾』を読んで、スズキタゴサクという人物の気持ち悪さや、会話劇の緊張感に惹かれた方なら、続編もかなり気になるはずです。
原作小説『爆弾』の読みどころ
取調室の会話劇がとにかく強い
『爆弾』の中心にあるのは、取調室での心理戦です。
スズキタゴサクは、はっきり答えているようで、肝心なことは言わない。
ふざけているようで、すべて計算しているようにも見える。
刑事たちは彼の言葉から次の爆発のヒントを探ろうとしますが、読んでいるこちらも一緒に振り回されます。
会話だけでここまで不穏にできるのか、と思わされる作品です。
東京中に広がる緊張感
取調室の中だけでなく、東京各地では爆弾捜索が進みます。
次はどこで爆発するのか。
誰が巻き込まれるのか。
警察は間に合うのか。
閉じた取調室と、広い東京。
この対比があるから、物語に強いスピード感が生まれています。
スズキタゴサクの存在感が強烈
『爆弾』を読んだあと、いちばん印象に残るのはスズキタゴサクかもしれません。
ただの不気味な犯人、というだけではありません。
読者の中にある嫌な感情や、社会の中にある悪意を、じわじわ突いてくる人物です。
だからこそ、読んでいて気持ち悪い。
でも、目が離せない。
この嫌な吸引力が、『爆弾』の大きな魅力です。
善悪が単純に割り切れない
『爆弾』は、事件を止めるミステリでありながら、「正しさ」や「悪意」についても考えさせられる作品です。
誰が悪いのか。
何を守るべきなのか。
人はどこまで無関心でいられるのか。
エンタメとして一気読みできるのに、読み終わったあとにざらっとした感触が残ります。
『爆弾』が刺さる人・少し重いかもしれない人
『爆弾』が刺さるのは、こういう人です。
- 緊張感のあるミステリが好き
- 犯人との心理戦が好き
- 警察小説やサスペンスが好き
- 映画化された原作小説を読みたい
- 一気読みできる重めの作品を探している
- クセの強い犯人・怪物的な人物に惹かれる
逆に、明るく爽快なミステリを読みたい気分のときは少し重いかもしれません。
不穏さ、悪意、社会への嫌な視線がかなり強い作品なので、読後感は軽くありません。
ただ、その重さも含めて強く印象に残る一冊です。
『爆弾』を読むなら文庫・Kindle・Audibleを確認
『爆弾』シリーズは、文庫・電子書籍・Audibleなどで楽しめます。
まず読むなら1作目『爆弾』から。続きが気になったら『法廷占拠 爆弾2』へ進むのがおすすめです。
映画化情報
『爆弾』は実写映画化もされています。
映画で作品を知った方も、スズキタゴサクという人物の不気味さや、取調室での心理戦をじっくり味わいたいなら、原作小説を読む価値があります。
映画版は、山田裕貴さん、伊藤沙莉さん、染谷将太さん、佐藤二朗さんらが出演しています。
配信状況は時期によって変わるため、視聴前に各配信サービスで最新情報を確認してください。
あわせて読みたい映像化ミステリ
映画化・ドラマ化された小説が好きな方には、こちらの記事もおすすめです。



『爆弾』のように、映像化をきっかけに原作へ入りたくなる作品はたくさんあります。
気になる作品があれば、映画やドラマとあわせて原作小説も楽しんでみてください。
まとめ|『爆弾』シリーズは刊行順に読むのがおすすめ
呉勝浩さんの『爆弾』シリーズは、刊行順に読むのがおすすめです。
まずは1作目『爆弾』で、スズキタゴサクという強烈な人物と、取調室での心理戦、東京中に広がる爆弾捜索の緊張感を味わう。
そのうえで、続編『法廷占拠 爆弾2』へ進むと、前作から続く不穏さや、法廷という閉じられた場所で起こる新たな事件をより深く楽しめます。
映画化をきっかけに作品を知った方も、まずは原作1作目から読んでみるのがおすすめです。

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