2026年9月のKindle Unlimitedは、ミステリー好きにはかなりの豊作です。
綾辻行人『十角館の殺人』をはじめ、『ハサミ男』『殺戮にいたる病』『七回死んだ男』など、長く読み継がれている名作ミステリーが一気に読み放題対象に。
さらに、湊かなえ『リバース』、相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、阿津川辰海『黄土館の殺人』など、近年の人気作・話題作も揃っています。
ホラーやサスペンスも充実していて、先月に続いて今回も10冊には絞れませんでした。
そこでこの記事では、ミステリー・ホラーを中心に、2026年9月のKindle Unlimitedでおすすめしたい20冊を紹介します。
※Kindle Unlimitedの対象作品は変更される場合があります。最新の対象状況はAmazonの商品ページでご確認ください。
現在読み放題になっているおすすめシリーズや作家別の特集記事は、こちらのページにまとめています。
2026年9月|Kindle Unlimitedおすすめ20選
| 作品 | 著者 |
|---|---|
| 十角館の殺人〈新装改訂版〉 | 綾辻行人 |
| リバース | 湊かなえ |
| medium 霊媒探偵城塚翡翠 | 相沢沙呼 |
| ハサミ男 | 殊能将之 |
| 新装版 殺戮にいたる病 | 我孫子武丸 |
| 黄土館の殺人〈館四重奏〉 | 阿津川辰海 |
| 法廷遊戯 | 五十嵐律人 |
| 新装版 七回死んだ男 | 西澤保彦 |
| アリアドネの声 | 井上真偽 |
| 北緯43度のコールドケース | 伏尾美紀 |
| ミステリー・アリーナ | 深水黎一郎 |
| 私たちが星座を盗んだ理由 | 北山猛邦 |
| 星くずの殺人 | 桃野雑派 |
| すべてがFになる THE PERFECT INSIDER | 森博嗣 |
| 悪魔と呼ばれた男 | 神永学 |
| 拷問依存症 | 櫛木理宇 |
| 身から出た闇 | 原浩 |
| 恐怖小説キリカ | 澤村伊智 |
| ゾンビ3.0 | 石川智健 |
| スモールワールズ | 一穂ミチ |
迷ったらまず読みたい5冊
20冊もあると、逆にどれから読むか決められない人もいるはず。
そんな人に、今回のラインナップから特におすすめしたいのがこの5冊です。
十角館の殺人〈新装改訂版〉/綾辻行人
大学ミステリ研の7人が訪れたのは、十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島。
半年前、この島では館を建てた建築家・中村青司が焼死する事件が起きていました。やがて島に滞在する学生たちを、連続殺人が襲います。
1987年に刊行され、新本格ミステリを代表する作品となった「館」シリーズ第1作。
孤島、館、連続殺人という王道の本格ミステリーを読みたい人は、まず候補に入れたい一冊です。
リバース/湊かなえ
平凡な会社員・深瀬和久は、行きつけのコーヒー店で出会った越智美穂子と付き合い始めます。
しかしある日、美穂子のもとに届いたのは「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文。
深瀬には、大学時代の仲間と共有してきた、誰にも言えない過去がありました。
告発文をきっかけに、過去に起きた出来事の真相を追っていくヒューマンミステリー。
人間関係や心理描写をじっくり追うミステリーが好きな人におすすめです。
medium 霊媒探偵城塚翡翠/相沢沙呼
難事件を解決してきた推理作家・香月史郎が出会ったのは、死者の言葉を伝えられる霊媒・城塚翡翠。
しかし霊視だけでは、犯人を裁く証拠にはなりません。二人は翡翠の霊視と香月の論理を組み合わせて事件に挑みますが、やがて世間を騒がせる連続殺人鬼の魔手が翡翠へと迫ります。
第20回本格ミステリ大賞をはじめ、複数のミステリーランキングで1位を獲得した話題作です。
未読なら、できるだけ事前情報を入れずに読むのがおすすめ。
ハサミ男/殊能将之
美少女を殺害し、死体の首にハサミを突き立てる連続殺人犯「ハサミ男」。
3人目の標的を調べていたところ、その少女が自分と同じ手口で殺されているのを発見します。自分の犯行を真似したのは誰なのか。「ハサミ男」自身が真犯人を探し始めます。
殺人犯が、自分の模倣犯を追うという設定から始まる長編ミステリー。
こちらも仕掛けを楽しみたい作品なので、ネタバレを避けて読むのがおすすめです。
新装版 殺戮にいたる病/我孫子武丸
東京の繁華街で若い女性を狙った猟奇殺人を繰り返す蒲生稔。
「永遠の愛」を求める彼がなぜ殺人へと向かっていくのか、その行動と心理を追っていきます。
物語の先には、作品全体の見え方を変える結末が待っています。
叙述トリックの代表作として知られる一冊ですが、性的・猟奇的な描写はかなり強めです。
刺激の強い作品が大丈夫で、衝撃のあるミステリーを読みたい人向け。
ここからは残りのおすすめ15冊
黄土館の殺人〈館四重奏〉/阿津川辰海
『紅蓮館の殺人』から続く〈館四重奏〉シリーズ第3作です。
地震による土砂崩れで孤立した荒土館を舞台に、名探偵・葛城輝義と離ればなれになった田所信哉が、館で起こる連続殺人に巻き込まれていきます。
今月は〈館四重奏〉シリーズ既刊全3巻がKindle Unlimited対象。
まだ読んでいない方は、第1作『紅蓮館の殺人』から一気に追うチャンスです。
法廷遊戯/五十嵐律人
『法廷遊戯』は、法律家を目指す学生・久我清義と織本美鈴を中心に描く法廷ミステリーです。
ある日、二人の過去を知る何者かによる嫌がらせが相次ぎます。秀才の同級生・結城馨の助言で解決に向かうかと思われた矢先、予想外の「死」が訪れ…。
過去の秘密と現在の事件が交錯していく、第62回メフィスト賞受賞作。
法廷ものや、真相が少しずつ明かされていくミステリーが好きな方におすすめです。
新装版 七回死んだ男/西澤保彦
同じ一日が繰り返される「反復落し穴」に巻き込まれた少年・久太郎が、何度も殺されてしまう祖父・渕上零治郎を救おうと奔走する本格ミステリーです。
「落し穴」を認識できるのは久太郎だけ。あらゆる方法で殺人を防ごうとしますが、祖父はなぜか毎回命を落としてしまいます。
タイムループという特殊設定を使いながら、きっちり謎解きを楽しめる長編パズラー。
特殊設定ミステリーが好きな方におすすめです。
アリアドネの声/井上真偽
『アリアドネの声』は、巨大地震によって地下都市に取り残された女性を救う、極限状況のミステリーです。
遭難した女性は「見えない・聞こえない・話せない」という三つの障害を抱えており、頼みの綱は一台のドローン。
操縦士のハルオは遠隔操作で彼女を見つけ、安全地帯まで誘導するという前代未聞の救助作戦に挑みます。
迫る浸水、残された時間はわずか6時間。タイムリミットものや災害ミステリーが好きな方におすすめです。
北緯43度のコールドケース/伏尾美紀
北海道警察を舞台にした警察ミステリーです。
博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子は、少女の死体遺棄事件の捜査に加わります。
発見されたのは、5年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜。容疑者死亡で未解決となっていた事件が、思わぬ展開を見せていきます。
組織の闇に翻弄されながら、コールドケースの真相を追う第67回江戸川乱歩賞受賞作
警察小説や未解決事件ものが好きな方におすすめです。
ミステリー・アリーナ/深水黎一郎
嵐で孤立した館を舞台にした多重解決ミステリーです。
国民的娯楽番組「推理闘技場(ミステリー・アリーナ)」に集められたのは、ミステリー読みのプロたち。
館で起きた連続殺人事件について、早い者勝ちで真相を推理していきますが、提示される解決案はなんと15通り。
さらに番組の裏でも、不穏な動きが進んでいきます。
「どの解決が本当なのか」を最後まで考えながら読める、本格ミステリー好き向けの一冊。
唐沢寿明主演・堤幸彦監督で映画化され、現在Prime Videoで独占配信中です。
私たちが星座を盗んだ理由/北山猛邦
北山猛邦による5編収録のミステリー短編集です。
表題作では、難病の少女を喜ばせるために「星座を一つ消してみせる」と約束する少年を描きます。幻想的でやさしい雰囲気の物語が進んだ先で、見えていた景色が一変するような真相が待っています。
収録作すべてにどんでん返しが仕掛けられた、短編ならではの切れ味を楽しめる一冊。
ラストで印象が大きく変わるミステリーが好きな方におすすめです。
なお、同じ北山猛邦さんの短編集『さかさま少女のためのピアノソナタ』も現在Kindle Unlimited対象。こちらも5編すべてに意外な結末が待つ短編集なので、『私たちが星座を盗んだ理由』が気になる方はあわせてチェックしてみてください。
星くずの殺人/桃野雑派
宇宙ホテルを舞台にしたクローズドサークル・ミステリーです。
3000万円の完全民間宇宙旅行で、宇宙ホテル「星くず」を訪れたモニターツアー一行。到着早々、無重力空間で首を吊った死体が発見されます。
通信設備は失われ、スタッフは逃亡、さらに第2の殺人まで発生。帰還も困難となり、宇宙ホテルは逃げ場のない“巨大な密室”へと変わっていきます。
宇宙×クローズドサークルという設定が気になる一冊。
すべてがFになる THE PERFECT INSIDER/森博嗣
孤島のハイテク研究所で、少女時代から隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。
ある日、彼女の部屋からウエディングドレスをまとい、両手両足を切断された死体が現れます。
偶然島を訪れていたN大助教授・犀川創平と学生・西之園萌絵が、コンピュータに残されたメッセージを手がかりに不可解な密室殺人へ挑む、S&Mシリーズ第1作です。
悪魔と呼ばれた男/神永学
警視庁の特殊犯罪捜査室を舞台にした犯罪サスペンスです。
犯罪心理のスペシャリスト・天海志津香は、捜査一課のエース・阿久津とともに、逆さ五芒星を残す連続殺人犯〈悪魔〉を追うことに。
猟奇事件を追ううちに、その背後には国政をも揺るがす巨大な陰謀が浮かび上がってきます。
『心霊探偵八雲』完結後に神永学さんが送り出した、新たなヒーロー・阿久津が活躍する一冊。
猟奇事件や陰謀が絡む、スピード感のある警察サスペンスが好きな方におすすめです。
拷問依存症/櫛木理宇
身元不明の遺体から始まる猟奇犯罪サスペンスです。
廃墟となったラブホテルで発見されたのは、指を切断され、歯まで抜かれた全裸の遺体。
しかも、そのすべてが被害者の生存中に行われていました。高比良巡査部長らが捜査を進めるなか、やがて酷似した第2の事件が発生。
怨恨による復讐なのか、それとも連続快楽殺人なのか。残虐な事件の真相を追っていきます。
現在は〈依存症シリーズ〉既刊4冊すべてがKindle Unlimited対象。
シリーズ未読の方は、第1作からまとめて読むのもおすすめです。
身から出た闇/原浩
「この本ができあがるまでに、編集者が二人消えている」という異様な設定から始まる連作ホラー短編集です。
角川ホラー文庫編集部から依頼を受けた作家・原浩。短編を提出するたびに担当編集者が休職するという不可解な事態が続き、それでも作品は刊行へ向かっていきます。
作家自身の言葉と編集部の注釈まで物語の一部になっている、虚実が入り混じるメタホラー。
「この本そのものに何かあるのでは」と感じさせる、不穏な作品が好きな方におすすめです。
恐怖小説キリカ/澤村伊智
『恐怖小説キリカ』は、作家デビューを果たした「僕」と、最愛の妻・キリカをめぐるサイコホラーです。
新人文学賞を受賞し、順風満帆な作家人生が始まるかに思えた「僕」。
しかし友人から「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」という歪んだ考えを押しつけられ、執拗な嫌がらせを受けるようになります。
やがてその影響は妻・キリカにも及び、隠されていた彼女の秘密が明らかになっていくことに。
『ぼぎわんが、来る』でデビューした澤村伊智さんによる、作家と家族の関係が崩れていく恐怖を描いたサイコホラーです。
ゾンビ3.0/石川智健
予防感染研究所に閉じ込められた研究者たちが、ゾンビ化の原因究明に挑むホラー・ミステリーです。
世界各地で、人々が突然気絶したあと凶暴化して襲いかかる異常事態が発生。
新宿区戸山の予防感染研究所にいた香月百合たち40人の研究者は、外で広がる混乱を目の当たりにします。
やがて研究所も危険にさらされ、脱出するにはゾンビ化の原因を突き止めるしかない状況に。
パニックホラーだけでなく、原因究明のミステリー要素も楽しめる一冊です。
スモールワールズ/一穂ミチ
夫婦・親子・姉弟・先輩と後輩、そして本来なら出会うことのなかった他人たちを描く7編の短編集です。
それぞれの「小さな世界」の中で、人が抱える喜びやもどかしさ、苛立ち、諦め、希望を丁寧に描いていきます。
2022年本屋大賞第3位、第43回吉川英治文学新人賞受賞作。
人間関係をじっくり描いた物語を読みたい方におすすめです。
まとめ|2026年9月はミステリー好きほど迷うラインナップ
2026年9月は、20冊に絞るのも迷うほど気になる作品が揃っています。
名作ミステリーからホラー、サスペンスまで幅広く対象になっているので、気になる作品からぜひチェックしてみてください。
Kindle Unlimitedの対象作品は変更されることがあるため、読みたい本は対象中にどうぞ。
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